ダイヤモンドの評価「4C:よんシー」と価格の関係
装飾品であるダイヤモンドの指輪やネックレス、ピアスは、カットされた宝飾用ダイヤモンドの品質を評価する国際基準である「4C:よんシー」で、そのダイヤの価値を表わします。「4C:よんシー」とは、色(カラー color)、透明度(クラリティ clarity)、重さ(カラット carat)、研磨(カット cut)のそれぞれの頭文字から4Cといいます。
ダイヤモンドに詳しくない方でも「カラット:carat」という言葉は聞かれた事があると思いますが、カラットは石(ダイヤ)の重さで1カラットが0.2gです。それ以外に、下表の様な色「カラー:color」と透明度「クラリティ:clarity」があります。そして「ラウンドブリリアントカット」されたダイヤモンドの場合に、もう一つの評価項目の「カット:cut」が付加されます。百貨店の宝飾品売り場や街の宝飾品専門店で販売されている金額が6桁、7桁するダイヤモンドは、各々の評価項目のグレードが高いものです。当サイトで紹介しているダイヤモンドは、透明度が「Iクラス」色が「Hカラー」の価格帯が1万円~3万円のダイヤをメインに紹介しておりますので普段使いのダイヤモンドアクセサリーとしてお求め頂ければ幸いです。
◆カラー≪色:color≫の評価は「D~Z」まで23段階
ランク | 状態 | カラー |
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D | COLORLESS (無色透明) |
Exceptional White |
E | ||
F | Rare White | |
G | NEAR COLORLESS (ほぼ無色) |
|
H | WHITE | |
I | Sightly Tined White | |
J | ||
K | FAINT YELLOW (かすかな黄色) |
Tined White |
L | ||
M | Tined | |
N~R | VERRY LIGHT YELLOW (非常に薄い黄色) |
|
S~Z | LIGHT YELLOW (薄い黄色) |
※ランク「A~C」は、国際基準である4Cが決まる前に各国で色んな基準で「A~C」を使っていた為、混乱を避けるため「A~C」はカラーランクとして使っていません。
◆クラリティ≪透明度:clarity≫の評価は「FL~I3」まで11段階
ランク | クラリティ | 透明度の状態 |
---|---|---|
FL | Flawless | 10倍に拡大して内部・外部ともに内包物なし |
IF | Internally Flawless | 10倍に拡大して外部には微細な傷があるが内部には内包物なし |
VVS1 | Very Very Slightly | 10倍の拡大では、内包物の発見が非常に困難 |
VVS2 | ||
VS1 | Very Slightly | 10倍の拡大では、内包物の発見が困難 |
VS2 | ||
SI1 | Slightly Included | 10倍の拡大では内包物の発見が比較的容易だが、肉眼では困難 |
SI2 | ||
I1 | Imperfection | 内包物が肉眼で容易に発見できる |
I2 | ||
I3 |
※内包物とは、鉱物結晶、割れ、結晶構造中の歪みの跡のことです。
◆カラット≪重さ:carat≫ダイヤモンドの重量を表わす単位
カラット(carat)は、ダイヤの大きさを表す単位ではありません。1カラットは0.2グラムでダイヤモンドの重さを表わす単位(略称:ct)の事を言います。ダイヤモンドには色んな形状(カット)がありますので、一概にカラットを大きさに変換する事は出来ませんが、標準カット(ブリリアント・カット)の場合は概ね下表の大きさを参考にして下さい。
カラット | 重さ(重量) | 大きさ(直径) |
---|---|---|
0.10ct | 0.02g | 約3.0ミリ |
0.20ct | 0.04g | 約3.8ミリ |
0.33ct | 0.066g | 約4.4ミリ |
0.40ct | 0.08g | 約4.8ミリ |
0.50ct | 0.10g | 約5.2ミリ |
0.65ct | 0.13g | 約5.6ミリ |
0.75ct | 0.15g | 約5.9ミリ |
0.85ct | 0.17g | 約6.2ミリ |
1.0ct | 0.20g | 約6.5ミリ |
2.0ct | 0.40g | 約8.2ミリ |
◆カット≪cut≫の評価
カット(cut)はこれは「ラウンドブリリアントカット」されたダイヤモンドの場合に研磨した職人の技術が評価される要素です。プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ)が評価の対象となります。ファンシーカットは評価対象となりません。
記号 | ランク | 内容 |
---|---|---|
EX | EXCELLENT | 理想的なプロポーションと仕上げを供えたダイヤモンドで最高の美しさを発揮するカット |
VG | VERY GOOD | 理想的なプロポーションに近く、あまりダイヤモンド特有の美しさを妨げないカット |
G | GOOD | 一般的に流通しているプロポーションをもったダイヤモンド |
F | FAIR | ダイヤモンド特有の美しさを妨げてしまうプロポーションをもったもの |
P | POOR | ダイヤモンドの理想的なプロポーションとはほど遠く、ダイヤモンド特有の輝きを大きく妨げるもの |
◆ダイヤモンドのカットの種類
ダイヤモンドのカットの種類には、下に掲載している画像のものが一般的です。ラウンドブリリアントカットとはエンゲージリングによく使われる丸型のカットで合計58の面を持ちダイヤモンドに輝きを最大限与えるカットです。上にも書きましたが、このカットの時に「4C:よんシー」のカット(cut)評価が付きます。ファンシーカットと言われる(オーバル、ハート、マーキース、プリンセス、ペアーシェープ等)は含みません。